人魚パロ(旅玖×橘←???)3
それからというもの
私はよく彼のトコロに行くようになってしまった
ある日、少年がこの海にやって来て
私に向かって微笑んだ
そいつはずっとヘラヘラしていて笑っていた
そいつの顔は、見覚えは無いのに
何故か心当たりがあった
そいつは毎日私についてきて
ヘラヘラして、私を名前で呼んだ
橘サンと呼び続けた
不快だったけどどうでも良かった
そいつを放っておきながら彼と仲良くなった頃。
そいつは突然消えた。
いなくなった
ここでの生活が嫌になったのだろうか
それでも、何故か朝昼夜全ての食は置いてあった
私はそいつを探した。
それは私の友人の大事なナイフを持って歩くようになって
それを注意した矢先の出来事だった。
あいつは、ナイフを持って行っていた
何処かで死んでないか探し続けた。何年も
ある年私は彼の元に行ってないか見に行った
そいつは、彼の元にもいなかった。
そして私の知っている彼もそこにはいなかった。