人魚パロ(旅玖×橘←???)4
いなかった。訳ではない。
彼は人間だった。
私達のように、永遠の命をあたえられていない
いつか死に絶える
そんな生物だ
私はそんな事も忘れていたのだ
あんなヘラヘラとした奴を探すために
彼との時間を使ってしまっていたのだ。
あれ?
何で私は、あんなヘラヘラ奴を探しているの?
何で私は、彼とずっと一緒にいたいなんて
思っているの?
私は、疑問やモヤモヤを抱えたまま
次の日も、その次の日も
彼の元へ通った。
彼は毎日微笑みながら迎えてくれた
それからまた数年後のある日
彼は初めて寝たまま私を迎えた
私は、彼を起こそうと手を握る
彼の手は
氷を触ったかのように冷えきっていた