制服を着ていた頃の彼女の話
彼女はよく、俺のままで
遠出をするようになっていた
そこで、出会った女の子に俺が
恋してしまったのもこの時期
したらいけないのに
バレたら蔑まれるのは彼女なのに
俺はその子を好きになってしまった
俺は思い立ったように遺書を書いた
定かじゃないけど
彼女自身が死ぬ気がしたから
彼女が死んだら俺はあの子に会えない
何も言えないまま終わってしまう
なら、なにか残しておこう
ただそれだけの感情で
俺はペンを走らせた
あわよくば、この手紙が
あの子に届きませんように
あの子が死ぬまで生きていられますように
そう思いながら書いた手紙を
俺は、彼女の制服のポケットに詰めた