東雲のゴミ箱

あ、ゴミです。はい。

制服を着てきた頃の彼女の話

彼女が死ぬときに俺と交代したのは








一体なんのためだったんだろうか








自分のだらしなく、オカされた汚い体を








俺に見せるためだったのか








それともそれ以外なのか








正解はもちろん後者だ








目を覚ました時には








遠くに燃え盛る炎があったから








怖かったんだろうな








あ、手紙燃えたら意味ないな








俺は、必死に立ち上がって








炎のなかに体を入れた








あつい








死んでしまう








いくらか進んだ後








ぐしゃぐしゃに丸めた手紙を放り投げた








近くの木の根元に落ちてる姿は








どこから見てもただのゴミで








まぁ結果オーライかな








足の感覚が無くなって思わず倒れてしまった








体が焼けてるんだなってわかった








かすれる視界の中








彼女の声がなんとなく聞こえた気がした








いままで、ありがとう








それは、俺が知ってる








彼女の中で一番優しかったと思う








俺は口を動かす








どういたしまして、千雅








任務完了...かな








意識を手放した