制服を着てた頃の彼女の話act2
橘千雅とは
彼女は才色兼備という言葉で
その言葉だけで全てが説明出来る人だった
女子にモテる容姿に、
毎回張り出される各考査での成績は3位以内
彼女は、誰からも慕われ憧れる存在だった
あと彼女は、幼い頃に両親を
とても酷い方法で殺されていた
犯人には既に死刑が執行されている
その犯人が父親の後輩だったことからか
もしくはそれ以外のことなのかは
俺でも定かじゃないが
彼女は嘘をついてでも人に好かれたい
と、そう願うようになっていた
愛ってなんだろうなぁ
とか
酷い方法でもいいから愛されたい
とか
そういう言葉を漏らすことも多かった
俺という人格が出来たのも
だいたいこのあたり
彼女は愛に飢えているんだ
じゃあ次の話に移ろうか