東雲のゴミ箱

あ、ゴミです。はい。

人魚パロ(旅玖×橘)

この海ではよく人が溺れる


誰かが誘ったわけでもなく



いわば自殺志願者達が



そういう人が沈みながら私を見て



微笑みながらこと切れて行くのを見ると思う



最後に人魚を見て浮かれているのか?



メルヘンチックで心底気持ち悪い



前には、自分から入ったくせに、助けて!なんてほざく



奴もいた。だったら入らなきゃいいのに



今日もまた1人、また1人と溺れていく



私の友人は、人を助け




人になりたいと願い挙句の果てに



魔女に男を取られ悲しみ沈んでいった



海のそこに。悲しいものだ



だんだんと空が暗くなって行く頃



青年が沈んできた




水面を見ると、数人が居てクスクス笑っている



自殺志願者でもないのに






















「そんなの許さない」

















自殺じゃないのが沈むのはおかしい





私は彼を抱きとめ、焦った。






彼女以来、人間の異性を助けるのは禁忌だった
(まぁこの海には私しかいないけれど)





それでも、助けないと行けない





そして彼女の二の舞になっては行けない。






私は、海辺の洞窟へと彼を運んだ。







誰にも見つからないように










彼が起きる前に帰れるように











なるったけ早く



















まぁ












それは

























「君......誰?」






























できなかった訳だけど